【書評&レビュー】本当に『プリズナートレーニング』は究極の自重筋トレ本なのか?

本記事では、ポール・ウェイド著『圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング』をレビューします。

結論から言うと長く、健康的な体を作りたい老若男女すべての人が知りたいノウハウが詰まったトレーニー必読書かと。

のぶちか
行きつけの本屋さんで初めてこの本を見た時の「僕が求めていたトレーニング本はこれだ!」っていう衝撃が忘れられません。

圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング

ジム通いはムダ、プロテインは不要! 本書が提唱する自重力トレーニングは、バーベルやマシンで一個一個の筋肉を増していくのと違い、自らの体重を利用するから、体に無理がなく、本当の強さが身に付く。短時間で自宅でも、公園でも、どこでもできるのに、圧倒的強さが手に入る。まさに筋トレの王道、永遠のバイブル。

引用元:amazon

書誌情報

書誌情報はこんな感じ。

タイトル 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング
著者 ポール・ウェイド 山田雅久(訳)
出版社 CCCメディアハウス
発売年月日 2017/8/9
ページ数 325ページ
のぶちか
表紙にビスケット・オリバが描かれていて、「自重でこんな体になる訳ない!」と半信半疑でしたが、中身はビックリするほど濃かった…

「圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング」の概要とあらすじ

表紙に描かれたオリバや、プリズナー(囚人)という言葉から、想像を絶するトレーニング本を連想すると思います。

しかも著者のポール・ウェイドという方は、クスリの売人で元囚人という経歴の持ち主!

ところが実際は中高年でも女性であっても、あらゆるレベルからスタートでき、上級者でも満足させられる60種目のエクササイズで構成されています。

のぶちか
表紙さえ工夫すれば、多くの女性も手にしただろうに…プリズナートレーニングを多くの人に認知してもらうという点において唯一のミスでしょうね。

詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

関連記事

不安な人 最近、自重トレーニングをしたくて調べていたら「プリズナートレーニング」というのを知ったんだけど…あんな体になりたい訳じゃないんだけど…男性向けかしら?   つるさん 表紙から誤解されそうですが、女性でも全く問題な[…]

そして、本書は、60種類のエクササイズを紹介して終わりとはなりません。

  • どの筋力レベルにある人でも、最初はもっとも簡単なステップから始める。
  • 筋肉より成長が遅い「腱」から鍛えるので時間がかかると知っておく。
  • 動けなくなるまで追い込まず、減速し始めたら、そのセットが終わらせ余力を残す。

など、挙げたらキリがないくらい継続するコツや、筋力を伸ばす方法が細かく説明されています。

「紹介したエクササイズの中から自分の筋力に合ったメニューを組んでね」

みたいな無責任なトレーニング本ではありません。

最初は子供でもできそうな難易度から、徐々にステップアップしてやがて普通の人にはできない離れ業を習得する。

まるでRPGのゲームを攻略する感覚でトレーニングに取り組めるのが本書の最大の魅力です。

 

【レビュー】「圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング」でカラダが若返る!

以下では本書で学んだノウハウや感想を書いていきます。

結論から言うと、これほど繰り返し読み、実践したトレーニング本は他にはありません。

 

著者のポール・ウェイドは多くの名言をこの本で残しています。

筋トレ初心者の頃に響いた言葉、1年後に響いた言葉がそれぞれ違っていて、何度読み返しても新しい気づきが得られます。

まるでポール・ウェイドが寄り添ってアドバイスをしてくれているような錯覚を覚えるんです。

トレーニングって自らやる気を奮い立たせるものだと思いますが、本書を読めばすぐ体を動かしたくなりますよ!

実際にプリズナートレーニングを実践してみた

実はわたし「のぶちか」は書誌が発売された約3カ月後の2017年11月からプリズナートレーニングを実践しています。

https://twitter.com/golpanotsuru3/status/1457907893995393026

4年継続しても、表紙のようなカラダにはなりませんが、ずいぶん引き締まったかなと。

また、服を着ていれば、僕がプリズナートレーニングを趣味としていることを知る人はいません。

それでも「実年齢より若いですね」と言っていただける機会が増えました。

アンチエイジングとしての効果も見逃せませんよね。

のぶちか
実際カラダも軽くなって「よっこいしょ」とか言わなくなりました(笑)

プリズナートレーニングを実践するときの注意点

注意点と言うか、知って欲しいことがあります。

適度に発達した筋肉や、余分な脂肪がない引き締まった体は短期間で手に入るものではないということ。

とりわけ現代のような情報社会において「楽して」とか「たった〇日で」といったメソッドが溢れています。

そんなものに飛びついて、何日間かだけ頑張っては次のメソッドへ乗り換える。

そんなムダな時間とお金を使って欲しくはありません。

本書はジムも要らない、サプリメントも要らない。習慣を手に入れろと言っています。

ズバズバと業界のタブーに触れるのが苦手な人にとっては刺激的な内容なので注意が必要です。

「圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング」がオススメの人!

健康を意識し始めた僕にとってはすごく良い本でした。

僕と同じ中高年層の方や女性にオススメです。

もちろん若い方でも以下の目的で筋トレを始めるなら絶対参考になります。

  1. 余分な脂肪がない「細マッチョ」な体を目指している。
  2. 体操選手のような強くしなやかな関節を手に入れたい。
  3. 三日坊主にならない運動習慣を身に付けたい。
  4. いつまでも若々しい身体でいたい。
  5. 筋トレを生涯の趣味にしたい。

表紙とのギャップは確かですが、「強い」という真の意味が分かる良書です。

「圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング」がオススメじゃない人

ここまでメリットをたくさん話してきましたが、デメリットもあります。

以下の人にはプリズナートレーニングをオススメできないのでご注意ください。

  1. ボディビルダーのような体を目指している
  2. ケガのリスクは理解しつつも短期間で結果を出したい

自重トレーニングの性質上、上記の理由で筋トレを始めるなら「ウェイトトレーニング」の方が向いているでしょう。

【まとめ】「圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング」を読んで思ったこと

最後のまとめに入ります。

『圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング』に書かれているのは

  • ウェイトではなくなぜ自重トレーニングなのか?
  • 60種類のエクササイズの紹介
  • 各ステップの進め方(筋力の付け方)
  • 習慣化できるトレーニングメニューの組み方

『圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ|プリズナートレーニング』で学べることは

  • 筋肉よりも腱を鍛えてケガをしない土台作りが重要
  • 土台作りには時間がかかる(短期間で結果は出ない)
  • 年齢・性別に関係なくカラダを変えることができる

正直、僕が出会ったトレーニング本の中でこれほど継続できた本はありません。

ポール・ウェイドの言葉に引き込まれてあっという間に読破し、トレーニング意欲がかき立てられること間違いなし。

ぜひ本書を手に入れてトレーニングライフを充実させてください。。